ヤフオク

ヤフオクは、すでに日本で定着してひとつの経済圏を作っていると感じていたが、一方で何故メルカリという携帯フリマが急伸したのか不思議であった。 当初は、スマホで簡単操作できる使い勝手がキーなのかと思ったが、最近気づいたことがある。

ネットのオークションやフリマは、通常escrowという仕組みを採用しており、落札者からの落札代金を一旦システムが預かり、出品者から正しい品質のものが落札者に届いたことを確認してからシステムが出品者に落札代金からシステム手数料をひいた金額を支払う仕組みとなっている。このサービスにより、出品者が金だけとって商品を送らないとか落札者が落札したのに落札代金を送らないというトラブルになりにくくして、ネットでのオークション取引をスムーズにしている。 ところがヤフオクは昨年escrow方式を再スタートしたのだが(何故か、全ての商品ではなく、高額商品やチケット等の商品ジャンルに限っている。一方、メルカリは全商品でescrow取引である。その代わり本人確認が甘いので盗品の販売など他の問題が発生している。

ヤフオクがオークションやフリマの基本サービスであるescrowをきちんと実行していないのか不思議である。システムの安全性よりも手数料収入を確実に得たいからか? 中期的に見ればそれでは利用者は減っていくのでヤフーの経営者がそんな判断をするとは思えない。 少なくともヤフー簡単決済を採用した落札者と出品者に対してはescrow取引として、ネットオークション取引がスムーズに機能するようにして欲しいものである。

<参考> ヤフオクのescrowの流れ

2000年9月26日 ヤフオクescrowサービス導入 https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2000/0926a.html

2007年7月11日 ヤフオクが簡便なescrowサービス開始http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0706/27/news126.html

2011年 escrowサービス廃止

2016年 escrow取引再開(代金支払い管理サービス) http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/02/post-2438.html

 

 

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