ドローンやVR機器は超音波に弱い

日経ビジネスOnline(2017/8/26)の記事によると、「ドローンやVR機器は超音波に弱い」ということをアリババの研究者が実証したらしい。2017年7月下旬に開催されたセキュリティカンファレンス「Black Hat 2017」で講演。

スマホに超音波を当てるアリババセキュリティの研究者—日経ビジネスOnlineより

ドローンやVRヘッドセット、スマートフォン、電動スクーターが搭載するMEMS部品*1が超音波で誤動作するとのこと。今回の実証では、ごく近距離から超音波を当てなければMEMSセンサーの測定結果を操れなかった。遠くからドローンを超音波で狙い撃ちするといったことができたわけではない。

 

しかし、超音波を使った超指向性スピーカーやその高出力版の海賊対策用超音波武器に近いものなどの技術を用いれば、遠隔から狙い撃ちができそうである。

HyperSound Technology HSS300

 

*1MEMS部品: MEMS加速度センサーはMEMS(メムス、微小電子機械システム)技術を使って半導体チップの中に極小のバネや重りを形成し、重りの変位を静電容量や抵抗値の変化として読み出すことで加速度を計測する。一方のMEMSジャイロセンサーは半導体チップの中に複数のバネや重りを形成して組み合わせることで、デバイスの前後左右の傾き(角速度)も測れるようにしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です